ちびっこサッカー教室
今回インタビューをさせて頂いたのはSC相模原が経営しているサッカーの専門学校で実践的サッカーを学んでいるふたば未来学園高等学校4期生の山澤世和さんです。
**********プロフィール**********
名前:山澤世和(やまさわせな)
進学先: SC相模原U-21
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⚪︎どんな活動を行いましたか?
主に双葉郡の小学生を対象に双葉郡のスポーツ施設を有効活用して、スポーツ,サッカー教室を開催していました。
⚪︎どのような内容ですか?
スポーツの楽しさを伝える事です。
楽しさを伝え、同時に肥満防止やスポーツ人口増加を計りました。
⚪︎探究を進めていく中で大変だったことは何ですか?
どのようにすれば、地域の課題『肥満率の増加』を改善できるか。それを考えるのが1番大変でした。特にその中でも、肥満率の増加の背景を考えた時ですかね。スポーツ教室だけで解決する課題では無いと探究メンバーの中で議論した時期が凄く大変でした。それでも、僕たちはスポーツ教室だけを選択して、まずはスポーツの楽しさに触れてもらい、スポーツを日常にして欲しいなと考えました。
その後もコロナ禍と重なり活動が停止したり、活動再開後のスポーツ教室の運営だったりと大変なことはたくさんありました。コロナ禍の中でどのようにスポーツ教室を開催するかを考えた時も、今まで経験をした事が無かったので大変でした。
⚪︎どういったきっかけで探究を始めましたか?
震災後リニューアルオープンしたJ-villageを有効活用して、課題解決をしたいと思ったのがきっかけです。同時に身近にスポーツを行う上で素晴らしい環境がある事を知って貰いたいと思った事もきっかけですね。
⚪︎どんな機会があって探究が進みましたか?
広野町でスポーツ教室を行なっている『みかんクラブ』さんとの出会いがきっかけです。最終的な目標はJ-villageでスポーツ教室を開催する事でしたので、まずはみかんクラブさんと連携をして、何度か広野町でサッカースクールやスポーツ教室を開催させていただきました。その後も凄く協力をしていただきました。みかんクラブさんとの出会いが無ければ、ここまで探究活動が進む事は無かったと思います。また、ここではスポーツ教室を運営する上で大切なコミュニケーションなどをメンバー全員で学ぶ事ができました。
⚪︎テーマはどのようにして決めましたか?
双葉郡に限らず、福島県では震災以降、肥満率が増加していました。震災後、外で遊ぶ事が不安になったことやメディアの発展により外で遊ぶよりも家でゲームをしたりする人が増えた事が原因でした。これらの原因をどのようにすれば解決できるのがメンバーで考えた時に、まずはスポーツを通して体を動かす事の楽しさに触れてもらうことが大切なのかなと考え、テーマを決定しました。
⚪︎この経験は今どのように活かされましたか?
現在、サッカースクールの指導者としても活動をしていて、幼稚園児から小学6年生までの指導をしています。高校生活での探究活動では、練習メニューを考えたり、子どもへの寄り添い方だったりと、指導する為に大切な事を学べました。この経験が今に凄く活きていると思います。
特に子どもへの寄り添い方です。指導者は子ども達の前に立って行う仕事なので、まずは僕たち指導者が楽しく指導したり、子どもたちの状況に応じて寄り添う事が大切になります。それらを高校の探究を通して学べたので、今は楽しくスクールの指導を行う事ができています。
⚪︎探究を振り返って、今ならどうしていましたか?
楽しむことだけに拘りすぎたのかなと思います。結果的に肥満率の増加を減らせたわけでもなく、スポーツ教室だけを開催して、スポーツを楽しむことだけを伝えてしまった事は反省点です。
今だったら、肥満率の増加を減らすために家でできる運動だったり、親子でも楽しめる運動を伝えていたと思います。
最終的に子どもたちはスポーツを楽しんでくれましたが、僕たちは自己満足で探究活動を終わらせてしまった気がしますね。
⚪︎今も探究を続けていらっしゃいますか?
探究活動は続けていませんが、サッカースクールで指導者として活動はしています。
高校での経験がしっかり活きてます。
⚪︎大学で今何を行なっていますか?
大学は教職の資格を取る為に通信に通っています。メインはサッカー選手としての活動なので、普通の大学生と過ごし方は異なると思います。
SC相模原U-21というJクラブで活動をしていますので、是非応援お願いします。
⚪︎これからこの探究をどう繋げていきたいですか?
今はサッカースクールの指導者として、探究活動を繋げていきたいと思っています。
また、双葉郡の事を双葉郡出身のアスリートとして発信していきたいです。